お寺で行う結婚式のことを「仏前結婚式」といいます。
ご縁によって出逢い結ばれた二人が、新たな人生の旅路を共に歩むうえで、心のよりどころとなるご本尊、阿弥陀さまとお浄土に往生され仏さまとなられたご先祖の方々の尊前にて、夫婦の誓いをたて契りを結ぶことは大変意義深いことでしょう。
親鸞聖人も奥様(恵信尼様)がいらっしゃいました。子供にも恵まれ、恵信尼様とお互いを敬愛する結婚生活の中で、お念仏を喜び、困難を乗り越えて生き抜かれました。
結婚式は、人生の門出を飾る儀式です。仏教徒として、その感激を忘れることなく、報恩感謝の生活を築く第一歩として仏前結婚式を挙げてみませんか。
式次第(例)
新郎新婦入堂 新郎新婦が入堂します。(雅楽などの演奏をバックに)
司婚者入堂 仏前結婚式を司る僧侶が入堂します。
開式の言葉
司婚者焼香 司婚者が御尊前にて焼香します。
総礼 参列者一同で礼拝します。
勤行 仏さまへの感謝のこころでお勤めします。
表白 司婚者が御尊前にてこの度の結婚式にあたり表白を拝読します。
司婚の言葉 お二人の慶事にあたり、司婚者よりお祝いの言葉があります。
誓いの言葉 新たな門出にあたり、共に健やかに仲良くあることを、仏さまの前にて誓いの言葉を述べます。
念珠授与 仏さまの教えと共に歩むお二人へ、念珠を授与します。
新郎新婦焼香 御尊前にて、新郎新婦が焼香します。
総礼 今一度、参列者一同で礼拝します。
閉式の言葉
その他、式杯や指輪の交換などを入れることもできます。
日程に関してですが、浄土真宗には大安や仏滅などという観念はありません。吉凶は迷信としてとらえているので、日取りは自由です。
式の進行は、司婚者である僧侶によって行われます。司会者にプロのアナウンスを入れることもできます。
式の所要時間は20~30分程度で、衣装は和装でなくてもかまいません。
結婚式を挙げたら、できるだけ早く双方のご仏前にもご挨拶に行きましょう
仏前結婚式に呼ばれたら、念珠は必ず持っていきましょう。式章を持っている場合は、是非持参しましょう。
お焼香やお経も式の中に組み込まれてくるので、浄土真宗の作法に則って行いたいものです。
衣服などには特に決まりはありません。
当山でも仏前結婚式を挙げることができますのでお気軽にご相談ください。